普段は気にもとめないと思いますが、ある時突然鍵が回らず閉められなくなることがあるのが扉の鍵です。
それも不思議な事に朝の出かけるときや時間のないときに限ってなぜか不具合って発生するんですよね。
鍵もご多分に漏れず「いざ出かけよう」というときに・・・
時間があるときであればまだいいけど、鍵を閉めるという事は出かけるという事だから大体ある程度急いでる。
そんな時に鍵が閉まらない事態に陥れば下手をすればパニックです。
そんな時はどうすればいいでしょうか。
応急処置であれば大抵の家にあって対策できるものがあります。
それは鉛筆、黒鉛です。
そんなあなたは下記のリンクからどうぞ!
鍵が回らない時の応急処置は鉛筆で
鍵が回りづらい時の応急処置には鉛筆が有用です。
見間違いじゃないから安心してね。
鉛筆で鍵についているの穴や引っ掛かりといった凹凸がある部分をしばらくなぞってから鍵を使用してみて下さい。
若干の引っかかりを感じながらも何とか鍵を使うことができるはずです。
これで応急処置ができる理由は鉛筆の黒鉛が鍵の滑りを良くするためです。
これで鍵が回る可能性が高くなります。急場のしのぎには十分です。
とは言えあくまでその場しのぎ。
本格的に対策をするとなると何をすれば良いでしょうか。
そもそも鍵が回りづらくなってしまった理由は?
そもそもなぜ鍵は回らなくなってしまったのでしょうか。
理由はいくつか考えられます。
- 経年変化による扉本体の傾きやゆがみ
- 鍵の曲がりやゆがみ
- 鍵シリンダー内部の汚れや油・ごみの詰まり
一般的に考えると上記のような理由がありえます。
まず理由①の扉本体の傾きやゆがみですが一般の人には対策することは難しい、というよりほぼ無理です。
玄関扉というものは結構な重量物です。
そのため何年、十数年と長きにわたって使用していると扉は傾いてくることがあります。
また、何らかの理由で扉自体にゆがみが生じることも考えられます。
これが原因であればメーカー等に問合せ扉自体の建付けを調整し直す。
それが難しいのであれば扉自体の交換も検討しなくてはなりません。
交換の場合は結構な出費の覚悟が必要です。
では理由②の鍵の曲がりやゆがみであればどうでしょう。
鍵自体を見てみて下さい。
よく見たら鍵が曲がってしまったり歪んでしまっているということはないでしょうか。
鍵が変形しているようなら、やはり①と同様に素人には対応できません。
お金は掛かりますが、専門の鍵屋さんに対応してもらいましょう。
この場合は鍵のみを作るか、鍵シリンダー(受け)ごと交換してしまっても良いかもしれません。
ちなみに鍵が歪む原因はこのような事が原因だったりします。
- 鍵の開閉時に力を掛けている
- 鍵を持ち歩く際、お尻のポケットに入れている
- 鍵を何かの工具代わりに使用する
一例ですがこのような感じです。
簡単に理由を説明します。
鍵の開閉時に力を入れているというのは、長年鍵を使用しているとホコリや汚れが鍵穴の中に溜まっていきます。
それが蓄積すると鍵の開閉に引っかかりを感じるようになります。
そのときに無理矢理力を込めて開け閉めをしてしまっていると鍵が歪んでいきます。
鍵をお尻のポケットというのはそのままですね。
座る際にキーケースに体重が掛かりますので、鍵には負担が掛かる可能性があります。
鍵を何かの工具代わりにというのは、鍵を使って何か作業をしているということです。
例えばですが、缶のプルトップを開ける際に利用するなど。
では理由③はどうか。
③の鍵シリンダー内部の汚れや油・ごみのつまりであれば自分で対応することが可能です。
しかも鍵が引っ掛かるというこの現象、この③である可能性が高く、知っていれば自分で対応することができます。
結論だけ言うとが鍵穴内部を掃除してあげれば良いのです。
鍵を回すための方法として鉛筆や専用の潤滑剤の利用についてはメーカーのサイトや鍵屋さんのサイトで沢山紹介されているのに、鍵シリンダー内部の汚れについて言及している所はあまりないんだよね。
なんでだろう。
では、普通の人にもできるシリンダー(鍵穴内部)の清掃方法をご紹介します。
【ブレークリーン】鍵シリンダー内部の汚れや油を除去するためには
清掃するにあたって、まず紹介したい商品があります。
ブレークリーンという呉工業の製品です。
実際の商品はこれです。
呉工業といえばクレ5-56がおなじみの製品ですね。
でも、間違ってもクレ5-56を鍵穴に使用してはいけません。(理由は後述)
こちらのブレークリーン、同じ会社の製品だけあって見た目はどことなく似ていますが、内容物は似て非なるものです。
実際に鍵穴掃除をしてみると分かりますが、本当に汚れがよく落ちます。
実際に鍵シリンダー内部の汚れ除去を行ってみた
実際に鍵穴内部が汚れていて鍵が回らなくなりました。
鍵は刺さりますが回りません。
先程のブレークリーンを注入します。
布かなにかを添えて、鍵を抜き差しします。
このとおり、鍵穴内部の汚れや油が大量に出てきます。
良かったら買って試してみてね!
鍵が回らない時にやってはいけない事
鍵が回らないときについやってしまいがちですが、絶対にやってはいけないということがいくつかあります。
やってはいけないことを改めて紹介します。
鍵穴にクレ556(油)を使ってしまった!
間違っても市販の潤滑剤(例:クレ556)や食用油などで滑りを良くしようと考えてはいけません。
一見、その場では滑りが良くなったように感じるかもしれませんが、油は劣化すると粘着性を帯びてかえって汚れやホコリを呼び込みます。
よくありがちなのが鍵が回りにくくなったからといって、鍵穴にクレ556を使用してしまうことです。
クレ556も油の類いですので劣化すると粘りが出てホコリ等を呼び込みます。
「クレ556を鍵穴に使ってしまった!」という場合の対処法は先ほど紹介したブレークリーンで鍵穴内部の洗浄を行うことです。
これで内部の油を除去できます。
無理やり鍵を回していた
急いでいたりすると何とかして回そうとしてしまいがちですが、これも良くありません。
無理やり回すという事は鍵や鍵穴(鍵シリンダー)に強い負担が掛かります。
中の機構を痛める事にもなりますし、最悪内部で鍵が折れて使用不能になることもありえます。
鍵が内部で折れてしまった場合、鍵シリンダーを壊す(新規シリンダーと交換)以外に方法は無くなります。
そうなると本格的に鍵の専門業者に依頼するしか対処法がありません。
鍵の複製品を利用する
鍵は可能な限り純正品を利用してください。
街中には鍵を複製してくれるところは沢山ありますが、実はこの鍵を利用するのはあまりよくはありません。
理由としては純正品と複製品の鍵を比較すると多少の誤差があり、引っ掛かりが生じやすくなるからです。
使用を繰り返すと、シリンダー内部が傷んだり、複製した鍵の削れた粉が内部にたまります。
そのため、シリンダーが回りづらくなりやすくなります。
鍵が回らないときの対処法まとめ
鍵が回りづらいと感じたときの原因は以下の通りです。
- 経年変化による扉本体の傾きやゆがみ
- 鍵の曲がりやゆがみ
- 鍵シリンダー内部の汚れや油・ごみの詰まり
理由①:個人での対応は不可。諦めて専門業者に依頼をしましょう。
理由②:歪んでしまった鍵の使用はやめ、新しい鍵を使用する必要があります。(純正品推奨)
理由③:個人での対処が可能!鍵穴内部の清掃で引っかかりをなくすことができます。
このような感じになります。
ということで自分で対処をするというのであれば、理由③の鍵穴内部の洗浄を試してみましょう。
これで解決できればあまりお金は掛かりません。
清掃終了後は鍵シリンダーや錠前、扉等に異常がなければこれで、鍵がスルスル回るようになります。
さらに、鍵メーカーがだしている専用の潤滑剤を併用すればほぼ引っ掛かりは感じないレベルになるでしょう。
また、鍵穴だけでなく鍵自体も拭き掃除をしておくと余計なホコリや汚れがシリンダーの中に侵入しづらくなります。
これを使うと驚くくらい鍵の滑りが良くなるよ!
自分でやるのはちょっと・・・と言う人は最初から鍵屋さんを呼んでね!
良かったら見てみてね!
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