「今回はただ(無料)でやって」
「大した事じゃないんだから安くなるでしょ?」
今の世の中、仕事をしているとこうした交渉(?)に溢れています。
仕事をしたことがある人ならば、一度や二度どころか年中こういった言葉を浴びせられているかもしれません。
何かしら理由があっての価格交渉ならともかく、口癖や条件反射のように価格交渉を行ってくる相手がいます。
しかし、同じ交渉でもそれを受け入れるべきかそうでないかをよく考えないと、あなたの仕事人生はとても辛いものになるかもしれません。
応じるべき交渉とそうでない交渉
同じ金額交渉でも、その交渉に乗るべき相手でそうでない相手がいます。
冒頭の言葉を簡単に使ってくる人は、提供された物やサービスに対して、それが提供されるまでにどのような手間や時間、多くの人が関わっていたかを想像することが出来ない人です。
提示された金額に対して、根拠無く一律で5%、10%と価格を値切ってくる相手の多くは上記のような残念な人です。
あなたにとって大口のお客さんであったり、安定して仕事を振ってくれるような重要な顧客でなければ、付き合う価値の無い相手と考えて良いでしょう。
角が立たないように徐々にフェイドアウトすればOKです。
逆に言えば、値段交渉はあっても安定した売り上げを見込める相手であれば簡単に付き合いをやめることの出来ない相手となるわけですが。
もちろん、そういった背景を理解・想像した上で根拠を提示して交渉に臨んでくる相手もいます。
その場合は自分自身や所属している組織の努力不足と考え、どうしたらその交渉された分の差額を補えるかを考えましょう。
その努力の結果、自分自身や所属している組織の成長に繋がる可能性があるからです。
交渉以外でも付き合うべきでない顧客のサイン
無茶な値段交渉をしてくる相手や、根拠の無い減額を提示してくるといった相手以外にもあまり付き合うべきで無い相手というのが存在します。
身に覚えがあるのであれば、できるだけ距離を置くようにしましょう。
時間どろぼう
下の記事は以前書いた物ですが、相手の時間を消費することに無頓着な人がいます。こういった人と付き合っていると、いくら時間があっても足りません。
自分の都合を押しつけることで、相手が困ったり時間を無駄にしてることに気がつかなかったり、なんとも思っていないような方です。
また、こういった人は約束の時間に遅れることも大得意。どれだけ相手を待たせても何とも思っていません。
このような人とはできるだけ距離を置くべきです。
顧客の中にこの手の人が居る場合は、できるだけこの人への依存度を下げ、自分にとっての大事なお客様に時間を割くべきです。
必要以上に上から目線
基本的にお金を払う側と受け取る側という関係上、仕事は依頼をする方が力関係は強くなります。
その金額が大きいほどに依頼する側の立場は強固な物になるため無理を言いやすくなります。
その立場を利用して必要以上に上から目線で無理を言ってくる人がいます。
この手の人と付き合っていると、無理を要求してくる頻度が高くなります。
そのため、依頼を受ける側はその要求に答えるために疲弊してしまいます。
余程、その相手に売り上げを依存しているのであれば別ですが、徐々に離れてしまってよい相手でしょう。
相手を下請けと見くびる
どんな会社であれ、一社単独で仕事が完結することはほとんどありません。
内容がなんであれ仕事の一部は外部に外注・委託することはよくある話です。
言ってみれば外注・委託先は下請けとなるわけですが、何かしらの必要があるからこそ外注をするわけです。
その相手に「金払ってんだぞ!」とか「おたくに発注しているのだから、この程度の無理はやって当然だよね?」とする考え方で外注先と付き合う人がいます。
相手を「ビジネスパートナー」見ることが出来ない非常に残念な人です。長期的に見ればあまり付き合う価値のない相手でしょう。
長期的な視点で、付き合うべき顧客とそうでない顧客を見極めましょう
いかがでしたでしょうか。
あなたが外部でお客様と会う機会が多い環境であれば、よく身に覚えのある話ではないでしょうか。
簡単では無いかもしれませんが、今回の記事のような顧客との付き合いは徐々に減らしていくべきです。
そのようにして削減できた時間を「この人のために、より良い物を提供したい」と思える良いお客様のために使えるようにしたいものですね。