年が明けると同時にTVでは賃貸系の大手不動産会社のCMを見るようになりました。
4月からの新しい生活を始める人、これから引っ越しを検討するであろう人向けの宣伝ですね。
たしかに年も明けてそろそろやる事も無い人なんかが、新居を探し始めるころ合いです。
それに合わせてか1月4日から営業開始という業者さんも多い様子。
ちなみに新生活に向けて部屋を探し始める人ってどんな人でしょう?
多分新社会人や大学生なんかが一番多いですよね。
ということは・・・この時期に部屋探しをする人はきっと予算が潤沢にあるわけではないはず。
出来るだけ安価な物件を探そうしますよね。
そんな人向け?かどうかは分かりませんが、通称「ゼロゼロ物件」と呼ばれる費用を抑えたであろう物件の存在を知っていますか?
敷金や礼金が0(ゼロ)、敷金・礼金を取らない物件のことをそう呼んでいます。
でもこのゼロゼロ物件、よく注意をしておかないと逆に損をしてしまうかもしれません。
こんにちは、管理人のくたです。
今回はゼロゼロ物件についてです。
費用が格安というのが魅力のゼロゼロ物件
繰り返しになりますがゼロゼロ物件というは敷金と礼金の二つが0(ゼロ)円という事でゼロゼロ物件と呼ばれています。
近年は礼金を取らないという物件は珍しくなくなりましたが、まだまだ敷金はある方が普通です。
そういう意味では借りる側にとってはとてもお得な物件と言えます。
他に余計な「諸費用」の記載がなければの話ですが。
諸費用とはなんぞや
諸費用と読んで字の通り「諸々の費用」、要は住むまでに必要な経費の事です。
通常の物件でも敷金礼金のほかに、不動産屋の取り分となる「仲介手数料」や「火災保険」などの費用が掛かります。
そしてゼロゼロ物件の場合、その諸費用に「何だこれ?」というような項目が結構記載されていたりするものなので注意が必要です。
下記は賃貸借契約時に記載がある項目です(必ず全てあるわけではありません)
- メンテンナンス費
- 仲介手数料
- 仲介事務手数料
- 部屋の除菌・消臭費用
- 鍵交換費用
- その他の特約
物件によって項目は様々ですがよくあるものだとこんな感じでしょうか。
ではそれぞれの項目はどういうものでしょう。
まず「メンテンナンス費」です。
これは礼金という字面が悪いからという理由で表記を変えているだけです。
実際入居時に家賃の1か月分払うことが条件となっていたりして礼金と何ら変わりません。
次に「仲介手数料」と「仲介事務手数料」です。
これは早い話不動産業者の取り分です。
通常仲介手数料は宅建業法によって借主・貸主から合計で「1か月分+税」までしか請求できないことになっています。
しかし、仲介事務手数料と名目を変えることによって業者としての取り分を増やしています。
そして部屋の「除菌・消臭」費用。
昨年某企業で問題になったあれですね。
業者によってはこれを必須としていたりしますが、法的根拠はありません。
「鍵交換」についても同様です。
絶対にやらなければならないことではありません。
しかし、こちらについてはセキュリティまで考えると交換しておいた方が良いかもしれませんね。
鍵は種類によって全然費用が違うから注意!
その他の「特約」もよく目を通しておきましょう。
不自然な項目があったら必ず確認してください。
ここの説明をあやふやにされたり、ごまかされたりする場合はその業者で話を進めない方が良いかもしれません。
ゼロゼロ物件の場合、ここに費用負担についての項目があるかもしれません。
解約時に○○についての費用は借主負担!
とか結構あるよ!
ゼロゼロ物件だからといって安いとは限らない
ゼロゼロ物件はパッと見は安いかもしれませんが、よくよく見ると諸費用や特約といったもので費用が上乗せされている可能性があるので注意が必要です。
そもそもの話ですが、ゼロゼロ物件は周囲相場よりも賃料が高めに設定されていることも少なくありません。
また、初期費用が安かったとしても「更新時」や「退去時」はわかりません。
精算金として現状復旧費用を多く請求される事もあり得ます。
もっといえば特約に不自然な項目があるかもしれません。
繰り返しになりますがよく分からない項目は契約前によく確認することが重要です。
今回は以上になります。
良かったら見てみてね!
あなたは今まで何度引っ越しをしたことがあるでしょうか。 いわゆる転勤族といわれるような仕事関係で年中引っ越しをしている人でなければ、それほど引っ越しを繰り返しているなんていう人はそう多くないはずですよね。 […]