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節約の観点からみる住宅購入

  • 2019年7月4日
  • 2019年7月4日
  • 住まい
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家の設計図と模型の写真

世間では物価が上がり続け、食品なんかの内容量も目減りして生活コストが年々上がり続けています。

下がり続けていた世帯年収は一時的に回復したとされていますが、収入が上がった以上に物価が上がっているので、生活にゆとりが増えたなんていう人はそう多くはないでしょう。

こんな状況で自分の家、「マイホームが欲しいなぁ」と思っても、住宅購入はそんな簡単に決断できる金額ではありませんよね?

では、家を買うためにはどのような考え方をすればよいでしょうか?

住宅購入は計画的に行えば、賃貸に住むよりも生活が楽になる可能性もあります。
というよりも、今後住宅を購入するのであればローン返済額が今の賃料より小さくなるような借入でなければ、将来不都合を生じる可能性が高くなります。

今回はどうすれば住宅購入によって賃貸よりも生活が楽になるかをお伝えします。

 

住宅メーカーや不動産屋の売り文句に乗せられてはいけません

「頭金が無くても買えます!」

「誰でもローンが組めます!」

「家賃と同じ支払で家が買えます。」

新築住宅の売り文句で、上記のような言葉が使われていますが、絶対にこれらに乗せられてはいけません。

頭金が無くても家が買えるというのは、業者側は毎月いくらローンを払わせるつもりでいるのでしょう。多分、結構な支払額になるはずです。

新築物件を家賃と同じ支払いと言って売り出していますが、不動産屋なんかが言っている家賃と同じの中には実のところ初期費用(税金や各種諸経費)なんかは含まれていないし、毎年掛かってくる固定資産税なんかも含まれていません。

結局、まともに住宅購入を考えた場合、ある程度の自己資金が必要になります。
仮に頭金を完全にゼロで考えると、初期費用まで借り入れを起こす(初期費用が借入額に含まれる。)ことになります。

初期費用の分が借入額から差し引きされますので、家賃と同じ支払いでは思うような住宅は買えない可能性が高くなります。
かといってその分借入額を増やそうとすると、月々のローン返済額も結局家賃を上回ってしまいかねません。

無計画に家を買ってしまった場合、何かしらの失敗があったときに対応できる余力が無かった場合どうなるでしょう。
身内に頭を下げてお金を借りなくてはならない事態になるかもしれませんし、最悪家を手放さなくてはならないかもしれません。絶対に無計画での住宅購入はしてはいけません。

住宅購入後、いずれ掛かってくるメンテナンス費用

当然ですが住宅は自分でメンテナンスをしなくてはいけません
賃貸であれば大家さんが建物のメンテナンスをしてくれますが、住宅の場合はメンテナンス費用を自分自身で捻出する必要があります。

そのため後々の事を考えた場合、毎月少しずつメンテナンス費用をためておくことが必須といえます。

 

上記で述べたことは、住宅購入を検討している方には重大な情報のはずなのに、多くの不動産屋さんは家を売るときに言ってはくれません。
それを言ってしまったが故に、お客さんの購買意欲が落ちてしまっては困るからです。

案内してくれる営業マンは、売買をする上での必要な情報や購入のメリットは必要以上教えてくれます。

「ローンが終われば家と土地はあなたの物です!」
「一国一城の主ですよ!」
「ローンが終わればお金が掛からず住めますよ!」

こんな感じ。

ちなみに3つ目の売り文句はほとんど嘘みたいなものですけどね。

住宅はいずれメンテナンス費用が掛かってくるのは先ほど述べた通りです。
そしてそれは決して安くはありません。

売りたい側の売り文句に乗せられてしまうと購入後、数年で家を手放さなくてはならない最悪の事態もあり得ますので、デメリットの方も良く考えて話を進めるようにしましょう。

※余談ですが、築浅と言って売り出されている中古住宅なんていうのを見ると、「手放さざるを得なかった人がいた」と考えると何とも言えない気分になります。だから私は、あまり中古住宅が好きではありません。
もちろん、転勤などの理由から手放す人もいるでしょうから、全ての築浅物件がそうだとは言いませんが。

 

住宅購入をするためのお金をどう考えるか

月々の固定費を下げる事を目的として住宅購入を本気で考えた場合、月々のローン返済額が賃料と同じでは話になりません。

先ほど述べた通り、税金や後のメンテナンスまで含めて固定費が下がらなくては購入の意味がありません

そのためには出来る限りローン返済額を抑える必要があります。

 

借りるときは35年ローンで借り入れをするようにしましょう。

早く返したいからといって短い期間を設定しまうと、支払額が多くなるので月々の固定費は下がるどころか上がってしまいます。
また、なにか不測の事態が発生した場合に余力がないためにに対応することが難しいといったことになりかねません。

期間を長く設定しておき、余裕のある時に繰り上げ返済することをお勧めします。

また、頭金を出来るだけ多く用意しましょう。

頭金が無いのであれば、購入を見送り貯金をしましょう。
今はあなたにっとっての購入する時期ではありません

貯金ができないというのであれば、そもそも住宅購入を考えるべきではありません。

税金や後々のメンテナンス費用まで考慮した上で、賃貸物件の家賃と同程度の支払い額を達成するとしたら、それなりにまとまった金額を頭金として用意しなくてはなりません。

いずれにしても自分にとってより良い選択をするためには業者に言われるままではなく、自分でそれなりに知識を得ることがとても大切です。

実際にどの程度の自己資金が必要か

では実際にいくらの準備が必要でしょうか。

それはその人の収入や環境など、人によって様々です。

ただ、目安はあります。
それは、あなたが今支払っているであろう家賃です。

今支払っている家賃はいくらでしょう?
それはあなたにとって負担は大きいでしょうか、それとも小さいでしょうか。

負担が大きいのであれば、月々のローン返済額がかなり小さくなるように検討しなくてはなりません。
間違っても、同じなら何とかなるかと楽観視してはいけません。

理由は先ほどまで述べてきたとおりです。

 

以前の記事でローン計算をしてくれるサイトを紹介しました。

高精度計算サイト

元利均等または元金均等方式で、借入金から毎回の返済額と借入残高の表を計算します。…

このサイトで自分の家賃をベースにいくらの借り入れであれば、やっていけそうか検討してみましょう。
現家賃より少ない返済額で計算すると、思ったよりも借入額が少なくなりませんでしたでしょうか。
このことからもまとまった頭金が必要なことがわかると思います。

上記のサイトを紹介した時の記事です。良かったらこちらもどうぞ

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過去の放っておいても給料が上がっていくような時代でもなければ、親世代に資産があるとも限りません。
住宅購入の際は、臆病と思えるくらい慎重にいく位に考えましょう。
あなたの人生を左右する重大な買い物なのですから。

時間を掛けても良いのであればゆとりある住宅購入が可能

住宅購入に当たって、時間を掛けても良いのであれば数年掛かりで貯金をしても良いでしょう。

ローン計算をしてみればわかりますが頭金の効果は絶大で、その金額が大きいほど目に見えて月々の返済額が下がります。

例えばですが3年程度の時間があったら、あなたはどれだけの金額の貯金が可能でしょうか。
その金額を計算上で頭金に上乗せしてみてください。

きっとその効果に驚くはずです。

 

それでは今回はこの辺で。
お読みいただきありがとうございました。