あなたは特別な人です
あなただから言うけど…
君だけには言うけどさ
こんなことを言われたこと、ありませんか?
こんなことを言われるとあなたを特別視してくれているようで、つい喜んでしまいそうになるかもしれませんが、相手は違う意図でその言葉を発しているかもしれません。
こんにちは、サイト管理人のくたです。
突然ですが私は「あなただけは特別」という類いの言葉を安易に人が好きではありません。
もちろん、人にはそれぞれ特別な人がいても何ら不思議ではないので、その言葉をすでに特別な相手に使う分には何の違和感もありません。
しかし、そのような人にではなく簡単に、それも「それほどの仲でない」はずの人に対して安易に使う人が存在します。
これをよく言う人は、あなたを特別好ましい存在と考えているわけではなく、別の意図を持って使っている可能性が高いのです。
ではどういう意図を持って言ってきているか。
それはあなたを自分の都合良く動かすためです。
あなただけ、という言葉に隠された意味
この「あなただけ」といった類いの言葉には、以下のような意図や思惑が隠されている場合があります。
- あなたからの自分の印象を良くしたい
- 後々自分の都合良くあなたを動かしたい
- 何かに対してあなたのyesが欲しい
この手法は心理学の本などでは割と取り上げられており、知っている人は割と多いかもしれません。
ただ、普段の生活上で実際に使われると意外と気がつかないものです。
そこを理解していて、意図的に会話の中には上手く混ぜてくる人がいます。
この手法は
人は他者から認められたい
という承認欲求というもの利用した心理学の一種です。
この承認欲求を簡単に満たす方法として、あなたを特別視していますよという合図を意図的にするわけです。
仕事や何かしらの思惑が絡むところでこのような手法を利用している人に出会うと、気がつかないうちに相手の都合の良いように動かされている可能性があります。
技術・知識を駆使して人を動かそうとする人は、あなたを利用しようとしている可能性が高く、後々あなたに不利益や面倒事が降りかかるかもしれません。
中にはこのような技術を知識ではなく、感性・天性で自然に行ってしまう人がいます。
いわゆる「人たらし」と呼ばれる人なのですが、人たらしと呼ばれる人はそこに悪意があるわけではありません。今回の話とはまた別のタイプの人です。
あなただけ、という言葉はこんな風に使われている
実はこの手法は様々な場面で利用されています。
例えば仕事であれば
「君は私にとって代わりが居ない特別な部下だ!」
「○○さんは私のお客様の中でも特別です!」
なんて言っている人もいるかもしれませんね。
もちろん本心からくるものも当然あるでしょう。しかし、全てが本心かといえば微妙なところといえます。
上司にとって代わりが絶対に居ない部下なんてそうそうありえません。会社から社員が一人や二人居なくなったからといって会社が回らなくなる事などないのですから。
特別なお客様というのもそうです。
そもそも何をもって特別なのでしょう。
売上ですか?
であれば、もっと買ってくれるお客様がいればその人は特別ではなくなりますね。
違う面だというのであれば、それはもう普通の売り手と買い手の関係ではない気がします。
商売抜きでも付き合う事が可能な関係なのであれば、それはすでに知人・友人(もしくはそれ以上)でしょう。
あなただけ、という言葉を使う人を安易に信用しない
特別な相手というのはそんなに簡単にできるものでしょうか。
少なくとも私はそんなに簡単に特別な相手ができるとは思えません。
というよりも特別な相手がそんなに大量にいたら、それはもう特別でもなんでもないですよね。
そう考えるからこそ、この「あなただけ」という言葉を簡単に使う人を信用したりすることはできません。
この言葉を簡単に使って近づいてくる相手はこちらを利用しようとしているか、嘘つき・詐欺師くらいのものでしょう。